前回まで、綿や毛などの天然繊維・レーヨンなどの再生繊維・そしてアセテートなどの半合成繊維についてお話ししてまいりましたが、これらはいずれも植物や動物を原材料として作る繊維です。
今回お話ししますナイロンは、植物や動物を必要としない繊維という点で非常に革新的な繊維と言えます。そして、このナイロンを皮切りに、ポリエステル・アクリルなどの合成繊維が創り出されてきました。
現在でもナイロンは、合成繊維の中では最も生産量が多くなっています。

ナイロンは、タンパク質に含まれるアミノと酢酸などの有機酸とが縮合(水などの小さな分子が取れてつながる化学反応)してできた物質(アミド)が、鎖状に重合してできる高分子体(ポリアミド)の一種です。
牛乳や肉類にレモン汁などをふりかけて変質した物質を、糸状にするようなものとイメージしていただくとわかり良いと思います。

合成繊維の中ではきわめて強く、その強さは同じ太さの鋼鉄線にも勝ります。また摩擦や屈曲にも強く、熱によるセットも容易です。さらに、水や薬品にも耐性があり、色も鮮やかに染まります。一方欠点と言えば、日光に長時間さらすと脆くなることです。

ナイロンにもいくつか種類があり、代表的なものには「6-ナイロン」「6,6-ナイロン」があります。国内では原材料や製造コストの安い「6-ナイロン」が主力ですが、世界的には「6,6-ナイロン」が多く生産されています。なお6,6-ナイロンの方が、6-ナイロンに比べて品質が優れています。

人造繊維のため長繊維が多く、用途としては、衣類分野では靴下やスポーツウェア、インナーなどに用いられ、それ以外ではロープや網、テントや傘などに用いられています。

ニットリビアの庭 ホーム