「ニット」とは、生地となる糸を使って、垂直方向と水平方向、つまり平面に編目を連結して布状にしたもので、「メリヤス」とも呼ばれています。
また、そのようして作られた生地やその生地を使用した製品を総称する時にも使われます。
これらはそれぞれ、「ニット生地(ファブリック)」、「ニット衣料(ウェア)」とも呼ばれています。

織物や布帛のように、縦横の糸が直線状に交わっている形ではなく、糸を縦横に迂回させている形となっているため、ニットには必ずと言って良いほど伸縮が伴います。
そのため、かつてニットは「莫大小」とも呼ばれていました。
それでは、一口にニットと言ってもどんなものがあるのでしょうか。
ニットには、編み方や生地の組織、また生地を編む機械の種類によって、大きく「経編(たてあみ)」、「緯編(よこあみ)」に分かれ、特に筒状の編機で編まれるものは「丸編」と呼ばれます。
経編は、糸を上下方向、つまり縦方向に渡しながら編まれるもので、「トリコット」、「ラッシェル(楊柳)」などがこれにあたります。一方「緯編」は、どちらも糸を左右方向(横方向)に渡しながら編まれます。なお、丸編機で編まれた生地は、出来上がった生地は筒状になっています。
ところで、なぜ「経」を「タテ」、「緯」を「ヨコ」と呼ぶのか疑問に思われるかと思います。そこで、私たちのすむ地球をイメージしてみましょう。
地球上のあらゆる地点は「東経135度・北緯35度」などのように「経度」と「緯度」で表されます。同じ経度及び緯度を線上に結ぶと、経度は北極と南極をまっすぐ結ぶ経線になり、緯度は北極と南極を貫く軸(以下地軸)に対して垂直に交わる同心円状の緯線になります(これらはあくまでも理論上の説明です)。
ご存知の通り、地球は地軸を軸として自転し、太陽に対して約23.4度傾いて太陽の周りを公転しているわけですから(季節があるのはそのためです)、地軸が縦と見なされます。
それゆえ、地軸を結ぶ経線は縦、地軸と垂直に交わる緯線は横となるため、「経」=「タテ」、「緯」=「ヨコ」となったと思われます。
ニットの用途は多種多様で、インナー・アウター・靴下などといった衣料用としての用途はもちろん、椅子カバー・シーツなどのインテリア分野、包帯などの医療用品、さらには漁業などで使われる網としても使われております。

このように、ニットには様々な種類と用途があり、私たちの暮らしに深く溶け込んでおります。

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