コットンの観察③

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コットン3暑さも夏本番となってまいりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

こまめな水分補給を心がけて、熱中症には十分お気を付けください。

 

さて、綿花ですが先日確認すると二輪ほど花を咲かせていました。

植物の成長は目を見張るほどの早さですね。

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まっさらだった周りの雑草もぐんぐんと成長しています。

 

綿は自然に放置しておくと1.5mほどの高さまで成長するのだそう。しかし縦に成長すると風雨で倒れてしまったりと、あまり丈夫に育ちません。

そこで行うのが「摘芯(てきしん)」と呼ばれる手入れです。

 

摘芯(てきしん)

綿の摘芯は高さが30~50㎝ほどになったら葉を何枚か残して茎の先端を切り取ります。

切り取られた後の綿花は横に向かって枝を増やし、多くの花を咲かせるようになります。

 

 

弊社の綿もしっかりと花をつけられるよう、摘芯を行いました。

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みんな切る場所を慎重に確認していました。

初めての摘芯は恐る恐るといった様子です。

 

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ひとりづつ手袋をはめて摘芯をしていきました。

切った方の葉はこんな感じ。

 

摘芯はこれで完了。案外あっという間ですね。

これからどんな風に枝を伸ばして葉をつけるのか、今から楽しみです。

 


毎回ざっくりとしたアパレル業界での綿繊維について取り上げていますが、今回はよりざっくりと繊維の分類についてお話ししたいと思います。

 

天然繊維と化学繊維

繊維は植物や動物からなる天然繊維と、化学的な方法で人工的に作られた化学繊維の二つに分けられます。

天然繊維植物繊維綿/麻
動物繊維毛/絹
化学繊維再生繊維レーヨン/ポリノジック/キュプラ
半合成繊維アセテート/トリアセテート
合成繊維ナイロン/ポリエステル/アクリル/アクリル系/ビニロン/ビニリデン/ポリ塩化ビニル/ポリエチレン/ポリプロピレン/ポリウレタン/ポリクラール
無機繊維ガラス/炭素/金属

 

 

短繊維と長繊維

繊維はひとつの繊維の長さが短い短繊維(ステープルファイバー)と繊維の長さが長い長繊維(フィラメント)に分けることができます。

 

長繊維は殆どが化学繊維であり、天然繊維は絹のみとされています。

一方で、短繊維には天然繊維のみならず、ほぼ全ての化学繊維が含まれます。

大は小を兼ねるというように、長繊維を細かく切って短繊維として扱うことが可能であるからです。

 

これらの繊維長の長いか短いによって、糸を製造する方法が異なります。

 

短繊維を糸にするには紡績(ぼうせき)という製造方法が取られ、できた糸は紡績糸(スパン糸)と呼ばれます。

また、紡績にはそれぞれ独自の工程があり、求める風合いによって工程を取り入れたり減らしたりしています。

綿系カート糸原料繊維をくしけずり、平行に揃えてカーディングしたもの。
コーマ糸カーディングの後、さらに短い繊維などを取り除き、より平行に揃えるコーミング工程を行ったもの。均一な糸になり、細番手や高品質の糸になる。
ガス糸糸表面の毛羽をガスの炎で焼いたもの。光沢が増す。
シルケット糸薬品処理によって染色性を高め、光沢を持たせたもの。
毛系梳毛糸(ウーステッッドヤーン)梳毛紡績により羊毛を十分に梳き、良質の繊維のみを平行に引き揃えて撚りを加えたもの。
紡毛糸(ウーレンヤーン)短い羊毛や、くず羊毛を用いて繊維方向をあまり整えず、全体的に緩く紡績したもの。

一方、長繊維を糸にするには絹の場合には製糸と呼ばれる製造方法が、化学繊維の場合には紡糸と呼ばれる製造方法が取られます。

また、紡糸によって作られた糸には一本からなるモノフィラメント糸、数本~数十本からなるマルチフィラメント糸が存在します。

 

複雑かつ大雑把な説明となってしまいましたが、綿は天然繊維の中の植物繊維、綿糸は短繊維を紡績した紡績糸(スパン糸)に該当するものだと覚えていただければ幸いです。

 

前回の投稿

>コットンの観察①

>コットンの観察②

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